ビデオパッケージに、トーマス・タン Tomas Tang、ジョセフ・ライ Joseph Lai、ゴッドフリー・ホー Godfrey Hoの3人の名前が出てきたら要注意です。かなり高い確率でニコイチ映画を見せられる羽目になります。フィルマーク(IFDという会社名を名乗っていることもありますが、どうせやっているのは同じ人たちです)の映画ではずれのやつは、大体こいつらがからんでいます。はずれ、といってもよくわからないかもしれません。見ていても、全然話の意味がわからないのです。今何の話で誰がどうしているのか、2時間ちかくまったくわからないのです。フィルマークの映画を全部見るのは拷問に近い…ニコイチするにしても、せめて意味がわかる話にしてくれと思います。
 それでもまあニンジャシーンが出てくると、どんなに脈絡がなくても、どんなにしょぼくても少しは救われた気分になります。まあ、その発想自体フィルマークの思うつぼのような気もしますけど。で、世界にはいるんですね、ゴッドフリー・ホー監督のニンジャシーンだけ集めたビデオを作る人が。ということで、ゴッドフリー・ホーコレクションです。

 説明によるとニンジャターミネーター NINJA TERMINATOR(私も未見)、 忍者プロテクター NINJA THE PROTECTOR、 ゴールデン忍者 GOLDEN NINJA WARRIOR、 暗黒街の忍者 NINJA DRAGON、 ニンジャスカッド NINJA SQUAD(私も未見)、 アルティメット忍者 THE ULTIMATE NINJA(私も未見)らしいんですが、見たことがないやつがいっぱいありすぎて絶望しています。ニンジャ映画ってのはいったいいくつあるんだ!?
 ニンジャ映画の世界での紹介   

 Shaolin Challenges NinjaまたはHeroes of the East
 これはニンジャ映画というより、中国武術対日本武術という趣向のカンフー映画で、日本武術の一つとして忍術が出てくるというものです。
 主人公の中国の金持ちの武道家(リューチャーフィー…髪がある!)のところに日本人の嫁(ユミ)が来ます。夫婦は互いに自分の国の武術のほうが上だと主張して喧嘩ばかりしています。ユミは夫にどうしてもかなわないので、日本の先生に助けを求めます。そして日本から7人の刺客が来て、主人公と順番に対決することになります。倉田保昭八名信夫など有名な人がいっぱい出てきて、いろんな勝負(剣、空手、ヌンチャク、槍、サイ、柔道、忍術)を見せてくれるので飽きません。主人公が勝つのですが、最終的には友情が芽生えるといった感じです。
 日本人は降参すると刀を相手にあげる習慣があるらしいです。そんな習慣は知りませんが、この映画を見ているといいシーンに見えるから不思議です。"Please take my sword!" 映画で大切なのは「もっともらしさ」であって、「正しさ」ではないのですな。
 最後の戦い「鶴拳対忍法カニの術(?)」と、ラストの刀をあげるシーンです。(中国語)

 ニンジャ映画の世界での紹介ページ

 「ニンジャII 修羅ノ章」(Revenge of the Ninja)は、日本では劇場公開されませんでしたが、面白さでは公開された「ニンジャ」より上です。
 家族を惨殺された主人公(ショー・コスギ)は、アメリカで新生活を始めます。しかし、友人だと思っていた男が実は悪のアメリカンニンジャだったことから、彼は再び戦いに巻き込まれる羽目になります。
 なんか変でありながら、いちいち「もっともらしい」ニンジャアクションは、本当にかっこいいです。ケイン・コスギもすばらしい活躍を見せます。
 敵との最後の戦いのシーンです。「ニンジャを倒せるのはニンジャだけだ!」

 このシーンをパクったとおぼしいシーンが「クラッシュofザ忍者」の最後の戦いのシーンにもありますが、やっぱりレベルが違いますね。ぜひ見比べてください。
 ニンジャ映画の世界での紹介ページ

 ニンジャというと東洋系というイメージだったのを覆したシリーズです。白人でもニンジャになれる!
 主人公は記憶喪失の米軍の兵士。彼は、実はニンジャでもありました。孤児だった彼は、太平洋の島で終戦を知らず一人戦いを続けてきた日本人(小野田さん?)に忍術を教わったのでした。ここではアメリカン忍者(American Ninja)シリーズの1〜4の予告編を集めてみました。
 アメリカン忍者予告編

 アメリカン忍者2予告編

 アメリカン忍者3予告編 主人公が交代しました。

 アメリカン忍者4予告編

 個人的にはオリジナルと4が面白かったと思います。
 ニンジャ映画の世界の紹介ページ    

 中央アジアの某国に「死のゲーム」というものが伝わっていて、このゲームに勝利するとなんでも好きな願いがかなえられるのだそうです。ただし、ここ900年間そのゲームに勝ったものはいないとのことです。主人公の体操選手は、政府の偉い人にそのゲームに参加してこいと指示されます。米軍基地をその国に作らせてほしいからだそうです。このミッションのため、主人公は怪しすぎる日本語の男にしごき抜かれます。「よし!よくやったな!だめだ!よくやったなーよくやったなーやったなー、やー!」…
 特訓シーン

 ゲームではいろんなことがあるのですが、あんまり面白くないので省略します。ただ、放送コードぎりぎりの「きちがいの村」のシーンだけは面白かった。
 「きちがいの村」に迷い込んだ主人公は村人たちに取り囲まれ、殺されそうになります。しかし、そこにはなぜか都合よく「あん馬」が!主人公は得意の旋回で村人たちを蹴り倒し、難を逃れるのでした。

 死のゲームに勝利した主人公のおかげで、めでたく米軍基地が作られることになったそうです。
 ところで、ニンジャはというと、最後までとうとう出てきませんでした。だまされた!
 「ニンジャ映画の世界」の、この作品の紹介ページ

 今回は悪名高いフィルマーク社の「クラッシュ of ザ忍者(原題 Clash of the Ninjas)」です。
 フィルマークのニンジャ映画の多くは「安く買ってきた全然関係ないヤクザ映画を適当につぎはぎしてニンジャバトルのシーンを無理やりはめ込み、台詞をふきかえてごまかす」という荒業によって作られています。ストーリーさえ説明不可能なものばかりです。クラッシュ of ザ忍者もそうです。マフィアみたいなニンジャ軍団が、臓器売買で荒稼ぎをしています。(途中、まったく意味が分からない展開が1時間20分ありますが私には説明できません)主人公の刑事(トニー)は、実はニンジャなのですが、元兄弟子であるニンジャ軍団の首領を倒すために戦います。最後の戦いだけが唯一面白いところです。英語のビデオは見つからなかったのですが、なぜかスペイン語?のビデオを見つけましたので載せておきます。

 「ニンジャ映画の世界」の紹介ページ

 最近はニンジャ映画の動画もYouTubeなどで見られるようになって来ました。私が「ニンジャ映画の世界」をはじめたとき(1999年)とは隔世の感があります。せっかくだから、いろいろ紹介していこうと思います。
 まず第一弾は、日本でも劇場公開された「ニンジャIII 転生之章」("NINJA III the Domination" 劇場公開時の題名「ニンジャ」)。ショー・コスギが日本でも知られるようになった作品です。
 ゴルフ場に突然ニンジャが現れ、罪もない客や警官を訳もなく大量虐殺します。最後には銃で蜂の巣にされるのですが、「微塵隠れの術」で逃げ延びます。そして、主人公の女(クリスティ)に忍者刀を託し息絶えます。その刀は悪のニンジャの霊が宿った呪いの刀でした。そのためにさまざまな事件が起こるのですが、日本からやってきた片目の男(ヤマダサン=ショー・コスギ)が、さまざまな忍術を駆使してそれを退治します。
 冒頭のニンジャによるゴルフ場大殺戮シーンです。↓

http://occhonji.at.infoseek.co.jp/kakuron/ninja3/index.htmニンジャ映画の世界での紹介ページ